「初代の親父に何でこの会社を作ったかと聞いてみた」7人兄弟の末っ子で和歌山から大阪へ出てきて、製造業の工場長として働いていた。その頃、経営するとかではなく、自分で商売をしてみたかったと言うことがきっかけだったそうです。そして、22歳で自分は、この会社へ入社した。その後、ある日弁当を食べている時に親父から「そろそろ寛史、会社を交代せいへんか!」と言われ、「お!ええよ」と答えて、何の覚悟もなく、経営者となった。
家内工場で親父の職人気質を見ながら育って来たから自分としては、だいたいこんな感じかなという経営していた。
当然のごとくうまくいかなくなる。そして、自分さえ儲かれば良いと考え、社員には給料払ってやっているから、言うことを聞けと言う経営でした。結果、社員は辞めていき、殺伐とした、空気が会社に流れはじめ経営は傾き、さすがにこれではダメだと考えはじめ、経営者が学ぶ会で勉強をスタートさせる。
そこで、社員と経営者は同じ立場と気づかされる。そして社員を活かす経営の実践をスタートしていく。その後、経理理念、経営指針を作成。そして、ビジョンを掲げ社員と共有できるところまでの企業になりました。
お金の稼ぐことはありきですが、本当にやらなくてはいけないのはここで働いている人たちと一緒に幸せになること!そして自分が経営者をやっていて良かったと思えること。この後、色んな節目で自分自身が経営者であって良かったと思えるようにしたい。今は、楽しくて仕方がない。『おもしろい、楽しい」何が一番楽しい?社員さんが変化する時(言うことが変わってくる)自分の言ったことが、だんだん「じわっと」理解してもらえるようになってきたときそして発言が変わってきて、自分の意思で心から会社のことを思って伝えてくれる。この瞬間が最高に嬉しく、経営者の醍醐味。
”先代がやってきた松下工作所の空気感”自分が色んなセミナー等で勉強してきてことを良かれと思い、社内に取り込もうとした時に社員が、「今までやってきた会社の良さがなくなる」と言われ、自分がこの会社の良さを忘れていけないということに気づかされた。これからも”松下工作所の空気感”は、絶対に守っていかないといけない大事なことである。
現在、金属加工しているが、金属だけにこだわらず違う素材も加工していく。但し、ものづくり屋からは変わらない、そして他の商売には手を出さない。
今年新しい工場では、駄菓子屋を作る。これは、方針会議で奥さんの提案。商売関係なしに地域と子供たちの交流の場にしたい。金属加工が得意な会社なので、ワゴンが作れる。これもみんなで楽しく作りたい。
お客様の注文通りにものを作らない?????別注金物は、完璧な図面がない、従って松下工作所は、図面を見直しからスタートする。使い勝手を想定し、仕様・構造の見直し、寸法の見直しを行い、最適な設計及びコストダウンを提案する。だから、お客様の注文通りにものを作らない。我々は、別注金物のプロである。今のお客様は、ここを期待されている。松下工作所に任せば、発注したもの以上のことを提案してくれる。これが自社固有の技術力の強みです。
弱みといえば、デザインできる人が今はいない。この課題を解決すれば、さらに次のステージへ上がっていける。
あなたの生活を守ります。70歳まで働いてもらう覚悟で雇用しています。今やっていることは、一生やり続けていることはないです。(常に新しいことにやってもらう)成長を願っています。社員と共に幸せになりたい。スマートフォン世代には、今思うことを発表できるように教育している。
CSR活動(社会貢献)正直まだ、エコアクション、CO2削減はまだ考えられない。しかし、バス停の前が汚いことに気づき高校生が弊社に面接に来てくれた時にイメージが悪いと思い、そこからゴミ拾いを4年前からスタート事務所→車→バス停→近隣に広げていった。
ふれあい祭りにおいて、東大阪市へお笑い芸人用のパレード用の台車を提供結果的にメディアに取り上げられ、若い社員の刺激になった。こういったことも、偽善ではなく、自然とやって行く会社でありたい。
発達障害者を雇い入れる。社員が障害者の特性を理解していないため色々なトラブルがあった。お互い伝え方を理解すると何も問題なく仕事が活性化しはじめる。その子は、性格が明るく、朝礼では、いつも笑わせてくれて、人を穏やかにしてくれる重要な存在です。
6年前に掲げた10年ビジョンでは、新しい工場を作るということでした。結果的に6年で今年達成する。(100坪計画が177坪に)やっぱり、紙に書き出すことは、大事である。そして、社長が本気で思わないと、社員には伝わらない。夢ではいけない、100%達成する目標でないといけない。
もう一つのビジョン、松下工作所の自社製品を形にする。昨年、特許を取り、自社製品を発表した「ケアゲフリー」を軌道にのせる。新工場できることで、コストダウン可能になり、よりお客様へ喜んでもらえる商品にして、新しい市場を切り開く。
スキー
キャンプ(人のいないキャンプ場へ行くのが好き)